ビジネス課題から
確かな
DX推進で
生産性の向上を

「メンバー様の運動習慣を止めるわけにはいかない」企業としての使命感からDX化へ

まずはフィットネスクラブ カーブスについて教えてください。

「女性だけの30分健康体操教室カーブス」は、40歳以上の女性を中心に
「手軽に、誰でも、何歳でも」
「1回わずか30分、予約不要」
で運動をしていただくことのできる施設で、国内外でフランチャイズを展開。全国に約1,956店舗、メンバー数は約77.2万人（※2023年5月時点）を超えるフィットネスクラブです。

弊社は、フランチャイズを展開している本部であり、加盟店舗様の店舗運営のサポートなども行っております。

「おうちでカーブス」のアプリ開発を決めた経緯をお聞かせください。

2020年のコロナの流行で、一時的に店舗の休業を余儀なくされたり、また、メンバー様もお店への来店を控える方が多い状況になってしまいました。メンバー様の運動習慣をコロナ禍でも継続しなければいけないという使命感から、DX化へ踏み切り、自宅にいながらカーブスのレッスンが受けられるアプリの開発を決めました。

ビジネスモデルへの深い理解と開発実績がパートナー選定の決め手に

DX化を推進する際に懸念されていたことや重要視したことはありますか？

店舗向けのインフラを整備する部署は社内にありましたが、デジタルを活用したtoCビジネスへの取り組みは初めてだった事です。toC向けのアプリ開発の知見がなく、会社としてもどのように進めていくべきか手探りの状態でした。

さらにカーブスはデジタルに苦手意識のあるシニア世代のメンバー様が多く、どのようにオンラインフィットネスのアプリを浸透させられるかは最も重要なポイントでした。アプリ開発をしてもメンバー様にとって使いやすいものでないと開発した意味がありません。

また、弊社はフランチャイズ展開もしているため、メンバー様のみでなく実際にアプリを通じて配信を行う加盟店のコーチの皆さまにとっても使いやすいシステムでなくてはいけないという視点も必要であり、メンバー様と運用者（コーチ）の双方にとって使いやすいアプリ開発をすることが重要でした。

開発会社をPLAYに選んだ決め手は何ですか？

店舗ビジネスのDX化を決定してから、早急にサービスを展開するため、急ピッチでベンダー選定を行う必要がありました。「オンラインビジネス」、「会員向けの動画ビジネス」などで開発会社を調べ、比較検討しましたが、正直、何を比較すべきかもイマイチわからない状況でした。

その中で、最終的にPLAYさんに決めた要因は動画配信技術の実績と、弊社ビジネスへの深い理解でした。先頭に立ってご提案を頂いたPLAYの宮島さん(※)の動画配信の知識や経験、弊社のビジネスモデルをしっかり理解した上での開発提案は印象に残っています。
さらに、PLAYさんがAWSさんとのパートナー会社である点は、今後長い取り組みになることとシステムトラブルのことを考慮した時に安心材料になりました。

※株式会社PLAY 取締役COO 宮島大輔
大手放送局のOTT動画配信プラットフォームやライブ配信プラットフォームにおけるシステム構築設計、プロダクト開発、ビジネス戦略など事業全般を統括。2023年6月1日設立した株式会社WOWOWとの合弁会社、株式会社WOWOWクロスプレイの代表取締役に就任。

開発中に助けられたのは、問題解決力と真摯な姿勢

印象に残っているエピソードを教えてください。

弊社の運用ってすごく特殊なんです。メンバー様だけのことを考えるのではなく、店舗のコーチが使いやすいか、運用がしやすいかを考えることにも非常にこだわっています。

店舗には既に色々なシステムを導入しているので、あまり複雑にしてしまうと運用が出来なくなってしまう懸念もあり、PJを進めていく中で弊社にとっての「当たり前」と思っている仕様が他社にとっての「当たり前ではない」ということに改めて気付かされましたね。
そんな中でPJを推進していく過程において、PLAYさんが社内特有の社内用語を使って会話してくださった時は仲間としての一体感をすごく感じましたし、社内フローを理解した上で「これってコーチの方大丈夫ですか？」と先回りしてお声をいただいたことはとても助かりました。

また、デジタルが苦手なシニア世代にも浸透するアプリを作ることには凄くこだわりました。システムの簡単さから、ボタンのサイズ、タップしたときの操作感など、かっこいいことよりもメンバー様にとって本当に使いやすいUI/UXであることへの追求は弊社の戦略を理解した上でご提案いただけて良かったです。

開発中、大変だったことはありますか？

双方向配信（※）の導入ではかなり苦戦しましたね。
弊社側のハード要件も色々ありまして、PCでは問題ない挙動でもiPadで使えないと意味がなくて、、、夜な夜なPLAYさんとやり取りを重ねて海外のAWS側と連携をとってくださったり、その推進力には頼らせていただきましたし、無理難題でも真摯に受け止めてくださったことは本当に感謝しています。

また、開発期間が伸びるほどメンバー様へのリリースが遅くなり、結果的にメンバー様がこれまで培ってきた筋力が衰えてしまったり、運動習慣がなくなってしまうということは避けたく、早く出せばいいというものではないですが、スピード感を意識した進行は有り難かったです。

※双方向配信とは、ビデオ会議等で使用される配信者と視聴者がWebカメラを通してリアルタイムにお互いの映像を見ながら会話ができるツールです。

実店舗ビジネスからDX化で叶えた更なる顧客満足度の向上

アプリのリリース後、メンバー様の反応はいかがでしたか？

想像を超えるほど沢山のメンバー様がハマってくださっているなと感じます。アプリ内に掲示板のような機能があるのですが、元々店舗に通ってくだっていたメンバー様も「おうちでカーブス」を始めたからこそ『運動回数が増えた』、『店舗に行かなくても家でコーチの指導が受けられる』、『雨の日でも自宅で運動が出来る』など、沢山のお喜びのお声もいただいております。

我々としては、運動の効果や運動習慣に関する投稿をしてくださっているメンバー様がいらっしゃることは非常によかったなと思っていますし、社内でも毎日使ってくれている方がいるのでありがたいなと感じています。

新たに気づけた「店舗×デジタル」で広がるビジネスの可能性

今後の展望を教えてください

アプリを開発してみて、店舗と併用した方が続けやすいという声も多く頂いております。店舗があるからこそ続けられていた部分に加えて、アプリがあるからより効果を感じてくださるメンバー様も多く、続けやすさに繋がっていると感じます。

最初はオンラインだけでもサービスを展開していくことも想定していましたが、オンラインと店舗をうまく掛け合わせることが一番メリットがあると気づけたので、今後は店舗とオンライン、両方を使えるサービス『W （ダブル）プラン』のメンバー数を伸ばしていきたいなと考えています。

オンラインがあることで、例えばお店が遠くて行けなかった方などはオンラインをベースに、たまに店舗をご利用いただいたり、従来は店舗に来れるかどうかが判断基準だったのですが、店舗に来れなくても運動が出来るという選択肢が増えたことは新たな武器になったと思ってますし、現メンバー様よりデジタルに抵抗の少ない若年層を巻き込みやすくなったかなとも感じます。徐々にターゲットの年代を広げられるきっかけにもなっているので、今後もうまく活用してメンバー数を伸ばしていきたいなと思っています。

PLAYは映像を使ったビジネスを検討されている企業におすすめしたい

最後に、どのような会社にPLAYをおすすめしたいですか？

一緒にお取り組みさせていただいて、弊社のビジネスモデルを理解してくれた上での提案もそうですが映像は奥深いなと感じるので、プロの力を借りた方がいいと思います。

やはり映像を活用したビジネスを行う上で映像の品質が悪いとサービスとして成り立たなくなってしまうと思うので、映像を使って何かビジネスをしたい場合は、まずはPLAYさんに相談することをおすすめします。